【閉店】麺屋あかり(今出川)

 2017年11月、今出川にオープンした新店へようやくの訪問。今出川といっても同志社の裏手、新町上立売なので人通りがほとんどなく、さらに地階店舗。立地物件的にはかなり厳しい場所ではないかと思う。そうなるとラーメンやサービスなど、何かしらのアドバンテージがないと今の時代はなかなか厳しい。週末の食事時というタイミングにお邪魔したがノーゲストだった。

 鶏白湯のラーメンとつけ麺が二枚看板。頂いたのは基本メニューであろう「濃厚鶏白湯ラーメン(塩)」780円。スープは昨今の鶏白湯と比べると、濃厚というよりもむしろ軽め。スープが絡みやすい形状をしている麺屋棣鄂のウィング麺を使っているはずなのだが、なかなかスープが乗って来ないのはどうしたものか。そもそものスープ量が少ないのもあるだろうが、ただ麺を引き上げただけではスープと絡まず、まぜ麺のように底から持ち上げて回さないと味が乗ってこないのだ。

 お店も綺麗にしているし、それなりに接客やサービスも頑張っているアピールはしている。しかしこれは私の主観になってしまうが、何というか「頭で作った」ラーメンとお店という感じが拭えないのだ。迸る情熱とかラーメン愛とかお客さんへの想いとかではなくて、理詰めで考えて作ったような印象を受けるラーメンなのだなぁ。


麺屋あかり
京都市上京区上立売町1-7 瑞祥ビルB1
無休
市営地下鉄「今出川」駅より徒歩5分

0コメント

  • 1000 / 1000

京都拉麺通信

大好きなラーメンを通して、大好きな京都を語る。ラーメン評論家、山路力也のモノローグ。