【閉店】らーめん三条(烏丸御池)

 イノダコーヒ本店の向かいにある「三条食彩ろぉじ 堺町の道」の中に、2018年9月オープンした店。この長屋の店舗はどこもそうだが、一階に厨房と客席、二階にも客席があり、こちらは一階は厨房とカウンター5席で、二階にもテーブル席がある。
 この店は以前丸太町にあった「拉麺さわら木」がリニューアル移転した店とのこと。残念ながらさわか木時代は未訪問。メニューを見ると煮干しや檸檬拉麺、担々麺、鶏白湯など色々揃っているが、初訪という事もあり基本と思われる「醤油拉麺」(700円)をオーダーする。
 見た目通りのステレオタイプな京都背脂ラーメン。それ以上でもそれ以下でもないのだが、スープの唐辛子が効果的に機能していた。一つ一つ小鍋で温めて提供するのでスープも熱々。麺は低加水の細麺で食感が楽しい。具材はチャーシューや九条ネギなど全て国産とのこと。
 黙々と調理する店主は普段着で、どことなく自作ラーメンを振舞われているような錯覚に陥る。サービス含めて失点はないのだが、加点も無いので試合には勝てやい。普通に美味しい。でも別にここでなくてもいい。
 どういう店を目指しているのか分からないのだが、店の評価や価値感を上げる方法が、仕事柄ラーメン食べているあいだに30個以上思い浮かんだ。色々と細かな部分で、客商売として惜しい。

らーめん三条
京都市中京区道祐町135-1 三条食彩ろぉじ 堺町の道 ほとけのざの舗

市営地下鉄「烏丸御池」駅より徒歩6分

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京都拉麺通信

大好きなラーメンを通して、大好きな京都を語る。ラーメン評論家、山路力也のモノローグ。