つけ麺夢人(山科)

 3年程前に怪我のために閉店した「麺屋夢人」が、2018年10月に場所も店名も新たに復活リニューアル。場所は京薬大の目の前で、山科駅から御陵方面へ徒歩10分ほど。前の店は未食なので今回がまっさらな初訪となる。

 オープン時間の11:30ちょっと過ぎに店に着いたら、最後の一席に滑り込めた。その後、続々とお客さんがやって来る。隣にある天下一品が定休日だったこともあるのか、そちらから流れて来たようなお客さんもちらほら。

 「つけ麺(並)」(800円)は、自家製麺の濃厚豚骨魚介系つけ麺。つけダレは粘度がそれほど高くはなく調味が強い印象。いわゆる甘辛酸のつけダレだが、酸味がやや立っていて甘4辛1酸5くらいのバランスだろうか。どことなく東京のやすべえとかそっち方面のベクトルも感じられるが、それよりもブリックスが高く濃厚なイメージ。

 麺は組成のしっかりとした密度の高いもので、やや気持ち固めに茹で上げている感じ。この麺ならもう少し茹でてもヘタれなそう。チャーシューは低温調理のものをかなり薄くスライスしている。デフォルトで半熟の味玉が半個乗ってくるのは嬉しいな。

 ラーメンを食べる時には極力ご飯ものは食べないようにしているのだが、「バターごはん」(300円)という名前には勝てない。チャーシューの端肉を甘いタレとバターで食べさせるもの。仕上げにバーナーで炙って香りと香ばしさも。いくらでも喰えるヤツだなコレは。

 つけ麺以外のメニューもなく、単品で勝負出来る実力があるお店。リピーターが多いようで、皆黙って客席裏手にある電子レンジにいそいそとつけダレを温めに行っている姿が印象的だった。


つけ麺夢人
京都市山科区御陵中内町38-14

JR線・市営地下鉄線「山科」京阪線「京阪山科」駅より徒歩8分

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京都拉麺通信

大好きなラーメンを通して、大好きな京都を語る。ラーメン評論家、山路力也のモノローグ。