river RAMEN(京都河原町)

 予約困難の人気店「食堂おがわ」が手掛けるラーメン店が、2017年12月、店の斜向いにオープン。今年1月と2月に訪問したが、店長の怪我による長期休業にぶつかってしまい、まさに三度目の正直となった。

 11:30オープンで5分前に到着したら、ちょうどお客様を店内に入れているところ。土曜ということもあってか、常に外待ちが出ている。オープン時間前に開けて誘導しているのは素晴らしい。ホールの女性の接客も付かず離れずでしっかりテーブルウォッチも出来ている。

 メニューはラーメン二種類とつけ麺二種類。京都のラーメン店らしい唐揚げもあり、和食屋的アプローチとしてはじゃこえびめしなんてメニューも置かれている。

 「こはく」は喜多方ラーメンをモチーフにしたという醤油ラーメン。鶏の軽めのスープに魚節系の旨味が加わった、角のない優しいスープに平打ち太縮れ麺が合わせられている。油分が少ないのでスープの乗りは今ひとつだが、まったく合わないという程でもない。白菜が入っているのは珍しく面白い。花かつおを途中で加えるギミックも。

 「しろ」はほんのり白味噌が香るスープだが、白味噌ラーメンに良くある甘さなどはなく、こちらも優しい味わい。麺は細ストレート麺でやや硬めの仕上がり。どちらも麺屋棣鄂の麺。カレー風味のかき揚げやレタスなども乗って、やや洋風のエッセンスも。

 調味や油分などラーメン店が作ると張り切ってしまう部分を抑えたような、料理屋さんらしい完全バランス重視型の麺料理。オーバルの独特な形状の丼にやや鬱陶しさを感じなくもないが、トータルとして高品質で良質な味と店、という印象。再訪は間違いないので、次回はつけ麺を試してみたいと思う。


river RAMEN
京都市下京区船頭町225-3

阪急線「京都河原町」駅より徒歩3分

0コメント

  • 1000 / 1000

京都拉麺通信

大好きなラーメンを通して、大好きな京都を語る。ラーメン評論家、山路力也のモノローグ。